今日の授業では、
生徒達の前で、
ある告白をしました。
僕は、
嘘つきです！
過去、
子供に、
どんな嘘をついてきのか、
生徒達に説明した。
僕は、
毎年、クリスマス前、
児童養護施設にクリスマスプレゼントを届けています。
今から、およそ10年前。
僕は、
サンタ🎅の格好をして、
その施設を訪れた。
毎年、
未就学児の3歳から6歳ぐらいの子達に、
プレゼントを渡しているんだ。
年によって人数は違えど、
およそ5人から15人ほどの未就学児の子達がいる。
その年、
僕のところに5歳ぐらいの女の子が近づいてきて、
声をかけてきた。
「ねぇ、ねぇ、
サンタさんは、どこから来たの？」
僕は、数学の補助線を引く問題より難しい、
その質問に頭を悩ませた。
子供の夢を壊さないように、
「遠くから来たよ（川越から来たとは言えない😅）」
そう言った。
また、
「何に乗って来たの？」
と聞いてきた。
僕の頭の中には、
車🚙があったのだが、
「ソリ🛷に乗ってきたよ」
と、
またしても、嘘をついた。
僕の近くから離れないその子は、
サンタである僕の手を
ずっと握っていた。
やがて、その子達は、
お散歩の時間になり、
僕は、
その子に
「一緒にお散歩に行こう」
と誘われたが、
僕は、
「これから、他にもプレゼントを配りに行かなきゃいけないから」
と、また嘘をついて断った。
握られた手を離そうとした時、
「また、来てくれるかな？」
と言う、その子に、
僕は、
「いい子にしてれば、また来年、来るからね」
と伝えた。
その1年後のクリスマス。
その施設に、
その子の姿はなかった。
親の元に、
戻れたのだろうか！？
それとも、里親制度で、
誰かの元で暮らしているのだろうか。
今では、
もう中学生か、
高校生ぐらいになっているだろう。
ただただ、
幸せに暮らしていることを願っている。
後から気付いたことだけ、
「いい子にしてれば、また来年、来るからね」
なんて言うのは、
間違いだった。
いい子しかいないよ。
児童養護施設に来る子達の大半が、
育児放棄や虐待だからね。
悪いのは、大人の方なんだ。
こんな
嘘つきな僕の話に、
塾の生徒達は、
耳を傾け、
僕の方を真剣な目で見ていた。
