今年も、
2歳から6歳までの子達のプレゼントを持って、
児童養護施設へ行ってきました。
僕は、
毎年、児童養護施設の子供達に、
クリスマスプレゼントを渡しに行っています。
サンタの格好をして、
直接渡していた時もありましたが、
コロナの影響でそれは難しくなりました。
そのため、今では、
プレゼントを職員の方にお渡しして、
職員の方から、子供達にプレゼントをお渡ししてもらっています。
昨日の中2の授業で、少し話をしたけど、
児童養護施設の子達は、
『親と一緒に生活する事が、幸せとは限らないんだ』
僕が初めて、
それを知った時、
頭を殴られたような衝撃を受けた。
親から、虐待や育児放棄を受けた子達は、
その施設で生活した方が、
安心、安全に暮らせるんだ。
だから、
親と一緒に生活して、
塾に通える君達は、
それだけでも、幸せなことなんだよと伝えた。
こちらは、
以前書いていた、
2017年の楽天ブログからの引用です。
あなたにとっての宝物は何ですか?
僕にとっての宝物は、これです。
他人からすれば、全く価値が無いものかもしれません。
しかし、僕にとっては大切な、大切な宝物です。
この宝物は、児童養護施設の子達から頂きました。
毎年、塾に送ってくれているのですが、
僕は、直ぐには開けません。
仕事が終わってから、開けてみるのです。
3年前の冬期講習中、
それに気付かずに開けてしまい、思わず、塾で泣きそうになりました。
先生が、泣いていたら恥ずかしいからね。
僕は、毎年、サンタの格好をして、
児童養護施設を訪れ、クリスマスにおもちゃとケーキをプレゼントしています。
そのお返しとして、送ってくれているのです。
昨年で、3年目です。
職員の方も、僕の事を覚えて下さり、
2年目からは、子供達にもサンタの格好をさせて待っていてくれました。
僕が会う子達は、小学校に入学する前の2歳から6歳ぐらいの子達です。
施設にお邪魔すると、
毎年見る顔の子と新しい顔の子がいます。
僕は、嬉しさと悲しさが同時に込み上げてくる、複雑な心境です。
毎年いる子は、親の元に帰れていないという証拠なのです。
(一時的に帰る事はあるそうです)
だから、再会出来る嬉しさは、同時に悲しさも含んでいるのです。
毎回15人ぐらいの子達が、僕を迎えてくれます。
昨年は、
プレゼントを持って部屋に入ると、直ぐに僕のところに駆け寄って来て、
おもちゃを奪っていった子がいました。
顔に青いあざがある子でした。
3年前に訪れた時に、職員の方が話してくれた言葉を思い出しました。
施設に来る多くの子が、親の虐待や育児放棄なのだそうです。
僕は、最初、病気や事故で親を亡くした子が殆どだと思っていました。
また、
『必ずしも親と一緒に過ごす事が、幸せだとは限らない』
と言っていました。
家に戻っても、また虐待や育児放棄の可能性があるからです。
プレゼントを一人ひとりに配ると、
一人だけ、なかなか受け取ろうとしない子がいました。
その子は、受け取らずに隣の部屋へ行ってしまいました。
僕は、ハッとしました。
本当は、僕(サンタ)からのプレゼントが欲しいのではなく、
その子が欲しいのは、
親からの愛情なんじゃないかなと。
僕は、大切な、
大切な、
『親の愛情』を届けられない事に気付きました。
僕は、家に帰ってから、一人で泣きました。
そこには、本当に必要なものを届けられない自分がいました。
里親の制度もありますが、
僕が、この子達全員を育てることには、
現実的に無理があります。
僕が出来る事は、今後、虐待や育児放棄で施設に入る子を一人でも減らす事です。
塾やブログを通して、親や周りの人に気付いて貰うしかありません。
あなたの周りにもいませんか?
子供へ愛情を注いでいますか?
躾の積もりが、虐待になっていませんか?
僕は、今年、施設で会う子が、一人でも減っている事を願っています。