先日、川越高校から、東大に進学したA君にある質問をした。
先生「川越高校って、優秀な子が多いじゃん?
でも、なぜ東大に合格する子は少ないんだと思う?」
A「そうっすね。強制力が足りないんじゃないんですか?」
高校生活を思い出したかのような顔で、彼はそう言った。
『強制力!』
あのね。
僕は、公立も私立も足を運んで先生方から話を聞いたり、生徒達からも話を聞いたりしているから分かる。
この『強制力』の一言に、
心底納得した。
川越高校に通うような生徒でも、
『強制力』が必要なんだ。
僕は、さらに、
強制力の弱さについて、聞いた。
先生「でもさ、川高って、課題多いじゃん!?
それでも、強制力が弱いの?」
A「夏休みの課題を二学期の終わりに提出する生徒はいますね」
分かるかな!?
それが、許されてしまうのが、
公立の弱さなのかもしれないね。
全ての公立や全ての先生がそうではないんだろうけどね。
では、それに対して、
私立高校なら、
『強制力』が強いのか!?
100%そうとも言い切れない。
僕が知る限り、ある程度、進学実績を出している私立高校は、この『強制力』が強い!
例えば、
小テスト、単語テスト、結果が悪ければ追試、
課題の提出期限厳守。
7限や8限の授業。
土曜日授業。
夏休み中の補習やゼミ。
予備校化しているような、高校もあるようだ!
ある意味、
敷かれたレールに乗って学んでいけば、
ある程度の大学に進学できるようなシステムが整っている高校もある。
僕が思うに、
開智高校は、
この『強制力』を発揮していると思う。
うちの塾からは、距離的に遠くて、
受験する子はいない。
それでも、開智高校の先生が来て下さった事もある。
近ければ、生徒達にも勧めていたと思う。
偏差値的に見れば、川越高校とさほど変わらない。
だけど、東大の合格者数は、圧倒的に、
開智高校の方が多い。
勿論、中学入試の子や高校のコースによっては、川越高校の子達より偏差値が高い子もいるだろう。
そして、化け物みたいな偏差値を取ってくる子もいるだろう。
でも、60後半や70前半の子達が集まる両校での進学実績の差は、
やはり『強制力』が物語っていると、僕は思っている。
受験だから、最後は、自分次第ではあるけど、
東大の人数の差を見ると、
そう思うんだ。
他大学の比較だと、指定校推薦での合格の可能性があるし、合格実績を稼ぐために10校も20校も受験している可能性があるけどね。
東大は、推薦で入学する人の数が、
圧倒的に少ないからね。
一番、分かりやすいと思う。
大学進学を見据えて、
私立高校を考える生徒は、
『強制力』
のある高校を選ぶ事をお勧めします。
ただし、これは、国公立大学に限った話。
私立大学を考えての事なら、
指定校推薦が多い高校を選んだ方が良いかもね。
人は、楽な道を選びたくなります。
強制力は、
言い換えるなら、
茨の道を
背中を押して進ませる!
そんなイメージだろうか。