入塾の段階で、
「うちの子には、厳しくお願いします」
と、保護者の方からお願いされるケースがある。
塾の先生なら、
何十回、何百回と聞いた言葉だと思う。
過去、思い返すと、
これには、2つのパターンがあるような気がする。
1つは、子供が目の前にいる時に、
「うちの子には、厳しくお願いします」
と言われるケース。
これは、大抵、家でも親の方で、
厳しく育てている。
塾に来ても、子供は素直で、
厳しく指導する必要はない。
その言葉を発する親の方は、
笑顔で、そう言っている。
子供の前で堂々と言えるのは、
それだけ、『親力』が強いって事でしょ!
なんなら、子供がイヤイヤ言おうが、
親の強制力で引っ張って、
無理やり塾に連れてきたって事もあるかもね。
たぶん、その子によって違えど、
5年後、10年後に、親は感謝されるよ。
『あの時、塾に入れてくれてありがとう』
って。
もう一つのケースは、
子供が目の前にいないところで、
「うちの子には、厳しくお願いします」
と言われるケース。
これは、要注意だね。
親の方で、子供のコントロールが出来なくなり、
お手上げ状態の可能性がある。
勉強も完全に塾任せ。
親も、塾にいれた事で安心しきって、
塾の小テストなどにも、
無関心になってしまっている事がある。
僕らは、
子供達に比べて、
親と接する機会は少ない。
だけど、その一瞬からも、
見えてくる世界がある。
ちなみに、
僕より、
人を見極めるセンスが抜群に高い真島先生は、
ある事に、気付いていた!
それは、
親より、
祖母が、
子供の勉強に強く関わっているケース。
実は、このケースは、あまり成績が良くない。
松江塾の過去のデータからは、そうなっている。
なぜか、分かりますか?
自分の子供じゃないから、甘くなりがちなんだよね。
そして、子供のパワーって、成長と共に、
増していくでしょ!?
それに、ついていくだけの体力がないよね。
勿論、例外はいくらでもあるから、
祖母が強く関わっていても、
川女に進学したような子はいる。
やはり、その家庭も、
祖母の強制力が凄かったね。
厳しく育てられていたのが、
子供を通して分かった。
最近は、共働きの家庭が増え、
子供の勉強は、
祖父母に任せてしまう事もあるかもしれないけど、
親の関わりは大切なんだよね。
最後に、
先日、
あるご家庭の保護者の方と面談をしました。
その方は、最近、仕事を辞めたそうです。
それまでは、子供の勉強や塾の送迎を祖父母にお願いしていたそうです。
仕事を辞めた後、子供の成績はどうなったのか。
急上昇した!
親が、子供の勉強に関わる時間が増えたからですね。
基本は、
仕事が忙しくても、
子供の勉強面での関わりに手を抜かない!
学力向上の近道は、
そんなところにもあるんです!