先日の授業では、
中3の関数の問題を中1や中2でも解かせてみた。
中1で、一発で解けた子は、ただ1人。
他にも、惜しい子は何人もいたね。
中2で、一発で解けた子は、3人。
どちらの学年も、成績上位者。
僕は、解かせる前に、
「中3の子達の2割しか解けなかった問題だけど、解けるから解いてみな〜」
と言った。
すると、上位の子達は、
燃える!
完全に、思考モードに突入する。
上位と中間層の違いは、
授業の聞き方、復習、やる気、
理解力など、挙げればキリがない。
しかし、その中の1つに、
粘り強く思考できるかどうかも、
含まれる。
一言で言えば、思考力なんだが、
その根底には、
普段から問題を解くときに、どれだけ粘り強く思考してきたのか。
そこが大きいね。
やはり、中間層の子達は、1、2分考えて、
諦めてしまう子が多い印象だ。
それに比べて、上位層は、
何としても答えを導き出そうと、
補助線を引いたり、色を塗ったりしている。
頭だけじゃない。
手も使っている。
中間層と比べて、
『思考時間が長い』!
今回は、
『中3の子達が〜』
と声をかけて、関数の問題用紙を渡したが、
言い方を変えたら、
もう少し、思考時間が伸びたかもしれない。
もし仮に、
『小学生でも解ける問題だよ』
と言ったら、
解けた生徒は、増えたのかもしれないね。
人は、思い込みによる影響を受ける。
中3の子達が解いている問題なんて聞いたら、
人によっては、最初から無理だと思う子もいるだろう。
1つの問題を解かせるにしても、
その声のかけ方は、大事だね。
まあ、そんなこんなで、
僕は、時々、
レベルの高い問題を用意して、
解かせている。
やがて訪れる受験のために、
今から、少しでも思考力を鍛えておきたいからね。