読書。
それは、
人生の疑似体験だと思う。
一度きりの人生。
本を読む事で、
物語の登場人物や著者の人生をなぞる事ができる。
また同様に、他人の人生のエピソードを耳にする事も、人生の疑似体験だと思う。
昨日も、中3の授業では、
生徒の先輩達の話をした。
偏差値50台から、
偏差値を10以上上げて、
川越高校に合格した子の話。
また、偏差値65を一度も超えることなく、
川越高校に合格した子の話。
そして、塾のクッションをビショビショに濡らした大学受験生の話。
今から、10年以上前、
ある大学受験生は、
席を立つ時間も無駄だと考えていた。
その子は、極力無駄を省くようにしたため、
食事の休憩以外、トイレに行かないと決めていたようだ。
夏の間、2時間も3時間も座り続けての勉強。
その子は、休憩する時に気が付いた。
お尻の下のクッションが、
ビショビショに濡れていることを。
おしっこを漏らしてしまったのか!?
そう思ったらしいが、
違ったようだ。
何時間も同じ姿勢で座り続けた事による、
ケツからの汗、
そう、
『ケツ汗』だったらしい!
その子は、大学受験を終えた後、
笑いながら、その話を僕にしてくれた。
その子の話は、
長時間、椅子に座り続けて頑張ったことを
僕らに伝えてくれるエピソードだ。
さらには、予定していなかった、
我慢に我慢を重ねて、学年1位を取った子の話もした。
学年1位になるような子は、
忍耐力があり、我慢強い。
ただ、その子のエピソードは、
超絶なため、
中3の子達だけの秘密です。
話の中の子も、
話を聞く子も、
どちらも受験生。
だからこそ、
他人の人生を
自分の人生のようになぞる
疑似体験になったと思う。
辛かった時期、苦しかった時期、
そして、それを乗り越えた時の気持ち。
想像できたんじゃないかな!?
僕は、
授業で公式や解き方を教えるだけじゃなく、
授業の中で、大切な事を伝えていく。
人生の疑似体験は、
人生の幅を広げてくれる。
僕は、そう思う。