殆どの中学で、定期テストが終了し、
毎日のように保護者の方から、
テスト結果のメールが届く。
『少しでも早く、塾の先生に結果を知らせたい』
そのような想いを持った、生徒や保護者の方が、
メールを送ってくれているのだ。
やっぱり、結果が良いと嬉しいし、
知ってもらいたいよね。
昨日は、ある保護者の方から、
『国語と数学で、
自己ベストの点が出ました!
勉強のやり方やコツ、量を掴んできたようです』
と、メールを頂いたのだ。
入塾して、まだ1年経っていないけど、
その子は、常に順位を上げ続けている。
実は、僕は、定期テストの前から、
その子の変化に気付いていた。
テスト前の質問のレベルが上がってきていた。
応用問題を聞くようになってきたのだ。
但し、ここで勘違いして欲しくないのは、
ただ、応用問題を質問すればいいんじゃない。
その子なりに考えて、
解説も読んで、
それでも分からなくて、質問するイメージね。
時々、それらを吹っ飛ばして、
思考するのが面倒だから、
いきなり質問に来る子がいるけど、
そのような子に、丁寧に説明しても、
あまり伸びないね。
さて、その子に話を戻そう。
そう、明らかに、
今までとは、質問のレベルが違っていたのだ。
僕は、質問を受けた時、
一方的な説明で終わらせない。
例えば、問題を見て、
円の面積を求める計算が必要なら、
その子に聞く。
「円の面積を求める公式を覚えてる?」
と。
そこで、生徒が答えられなくても、構わないんだ。
答えられなければ、
「これは、まず基本だから覚えようね」
と言って公式を教えるだろうし、
答えられたら、
「お!そうそう!公式は、大丈夫だね」
と言って、次に進む。
質問してくる生徒の中には、
『何が、分からないのか、分からない』
なんて子もいる。
だから、質問してきた生徒に、
僕は、逆に、質問しながら、
その何が分からないのかをあぶり出していく!
さて、その子の事なんだが、
確認していく中で、
ある事に気が付いた。
九九が、
言えなかったんだ。
僕は、
嬉しかった。
ん!?
ちょっと、意味が分からない!?
もう一度、書きます。
『嬉しかったんです』
九九が言えない事が嬉しい!?
いや、違うんです。
九九は、塾に入る前の小学生で学習したところ。
そのところが出来なくても、
そこを責める積もりは、毛頭ない。
九九が言えないところがあっても、
真面目に塾に来て、
宿題をやって、
毎回、定期テストで順位を上げてきた、
その子の存在が嬉しかったんだ。
きっと、塾で、指導している方なら、
分かると思うんです。
勉強が苦手だったり、
苦手な教科がある子は、
そこから逃げたくなるんです。
その子も、入塾前は、
学校の順位では、真ん中より下。
でも、一歩ずつ、歩んできたんだ。
勉強は、積み重ね。
小学生の内容で、
完璧じゃないところもあるけど、
それでも、前に進んできたんだよ。
それを見ていて、
僕は、嬉しかったんだ。
僕は、その子の今だけを見ているんじゃない。
その子が出来なくて、
解けなくて、
苦しんだであろう、
過去も、頭で想像して見ていたんだ。
僕らは、毎年、何百人と生徒達を見ているから、
子供達のレベルなんかは直ぐに分かるし、
その後の進学するであろう高校も、
ある程度、予想が立つ。
ある意味、その点では、
僕らはプロだし、
親の方が素人だ。
これは、仕方がない事。
時には、周りの子供や自分の子供のレベルを知らず、
もっと良い成績が取れるはず!
と思い込んでしまう親もいる。
でも、それは、それで分かる。
だって、僕らみたいに、
多くの子供と触れ合っていなければ、
分からない事だから。
九九が言えない事は、
僕とその子と親しか知らないはず。
そして、次の授業の時には、
きっと言えるようになっているはず。
九九が言えなくても、
恥ずかしい事ではない。
誰だって最初は、言えなかったんだから。
覚えていても、忘れてしまう事もある。
また、一歩ずつ進んいけば良いんだ。
さて、今回も、自己ベストの順位の更新となるかな!?
ちなみに、その子、
学校では、上位3分の1近くの順位に入ってくるようになったからね☆
真面目にコツコツと努力していれば、
伸びるよね!
今日は、こちらの動画をどうぞ↓
中3の数学の授業!
誰が1番早いかな!?